広島県・中野ルンビニ幼稚園(2016年5月)
幼稚園情報センターHP表紙、2016年5月前半の「今月の幼稚園」は広島市安芸区・中野ルンビニ幼稚園(霊岳浩志理事長&園長)。
JR山陽本線の安芸中野駅から約1キロ。つづら折れの坂道を登った山の上に園舎がある。起伏を利用した砦のような園舎には、まるで海の中を泳ぐような螺旋階段がある。
創設は1950年。開園当初から三歳未満の保育園を併設する地域の子育て総合施設で、幼保一体化の先駆的施設でもある。駅の近くの古刹・専念寺(真宗本願寺派)が母体。お寺では保護者や卒園児のための各種カルチャー講座、ギャラリーもあり、地域の文化拠点になっている。
幼稚園にはオリジナルの教育メソッドがいくつもあるが、中でもユニークなのが体育館で行う“椅子体操”。傍らに置いた椅子を使いながら身体の柔軟性を鍛えている。
自慢のひとつが給食。ランチルームのテラスからは安芸の山々、瀬野川に沿う街並み、そして彼方に瀬戸内海も見える。園庭と中央広場(中庭)にはたくさんの桜があり、毎年4月初めは園児、卒園児家族のお花見で賑わう。
その中庭にはときどきドイツ製の模型列車が走る。ふつうより大きく、重厚で精密な列車。その走る様子を子ども達は見つめ、操縦する霊岳文悠先生(前理事長&園長)からドイツ遊学の体験を聞いて海外への夢を馳せたりする。
▲斜面を生かして建つ頑丈な園舎。

▲同園オリジナルの椅子体操。

▲景色を見ながら食べるランチルーム。

▲中庭を走るドイツ製のミニトレイン。