川崎市麻生区・柿の実幼稚園(2010年1月)
日本一園児数の多い幼稚園である。小田急線「柿生」駅周辺の人々は「うちの町には日本一の幼稚園がある」と自慢する。その町をいつもきれいにしようと、園児親子は年に3回、「地球の大そうじ」を行って町の隅々から空き缶や廃棄物を拾い集めてくる。広い敷地に園舎が七つ。ようやくこれだけの先生に集まってもらえたが、実際の先生の数はこの3倍はいる。
ネーミングの幼稚園である。建物、壁、池、水車から園庭のベンチにいたるまで、すべてに名前がついている。「ヒトを大事に、モノを大事に」の精神にあふれている。
園内のあちこちに、彫刻家しまずよしのり氏の作による森の精の像がある。お地蔵様やマリア像のある幼稚園とはまた違う雰囲気が漂い、子ども達は森の精のやさしさから見えない何かを見つけ出す。
※同園には音楽好きのお母さんたちで構成する本格的なオーケストラがあります。そのファミリーコンサートの様子を『月刊・私立幼稚園』の“実況中継”に掲載してあります。