大分県豊後大野市・どんぐり幼稚園(2009年7月前半)
「幼稚園の子ども達はドングリの背比べ。その切磋琢磨から思わぬ才能と力が伸びてくる」と創設者はよく言っていた。創設者は剣道七段、後を継いだ娘は剣道四段。故郷の山河を愛し、日本人の心を大切にする「武士道」が子ども達にも受け継がれる。
ここの子ども達も鬼ごっこやカゴメカゴメなどの伝承遊びが大好き。これが始まると注目が高まり輪が広がる。大きくなった輪ははじけて、また小さな遊びが始まる。
そんなエネルギーを支えているのが、給食センターから届く美味しい昼食。マイ箸を使ってモリモリ食べる。
お帰りは一本の綱を先生と友達で握って歩く。「おつな」と呼ばれる独特のスタイルは街の時計代わりでもあり、一行を見かけた人達は「おや、そんな時間か」と言ってお茶を淹れる。そして子ども達に手を振る。