埼玉県春日部市・第二白百合幼稚園(2015年2月)

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東武スカイツリーライン(旧東武伊勢崎線)の武里駅から歩いて10分。武里団地の北西エリア、大きな公園のすぐ隣に、学校法人富山学園・第二白百合幼稚園(富山治理事長&園長)がある。園舎に描かれたペアマスコットはシーラくんとユーリちゃん。園長夫妻のオリジナルだ。もう一人、お誕生会などに登場する園長先生のお友達・ゴロちゃんが人気者。

そこに埼玉県のマスコット・コバトンがやって来た。県の鳥・シラコバトをモチーフにした、ゆるキャラ界の老舗である。埼玉県ではサイタマッチという新キャラクターが2014年に登場した。無情な話である。しかしコバトンは幼稚園を訪ね歩く地道な活動で頑張っている。だから今も子ども達の人気はコバトンが圧倒的だ。

身体全体でグーチョキパーを表現するコバトンじゃんけんや体操、写真撮影などで遊んだ。そして最後はゴムの木が生い茂る玄関ホールで、コバトンは園児一人ひとりとハグをして別れを惜しみ、再会を約束した。

同園の創立は1972(昭47)年。約500メートル離れたところに5年先輩の武里白百合幼稚園があり、二つの園が協力し合って武里地域の幼児教育を推進している。

コバトンが遊びに来た第二白百合幼稚園の様子(YouTube動画)

第二白百合幼稚園ホームページ

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京都市右京区・自然幼稚園(2017年8月)

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京福電鉄嵐山本線・太秦広隆寺駅から歩いて1分で学校法人美乃里学園・自然幼稚園(北村隆信理事長、木藤尚子園長)に着く。垣根越しに母体の浄土宗悟真寺があり、西隣に弥勒菩薩の広隆寺、東隣に東映映画村がある。

電鉄で、JRで、地下鉄で、園バスで、自転車で、徒歩で、と園児はいろいろなルートで登園してくる。創立は1932(昭7)年。四条大宮の駅前にあったお寺は、子ども達の教育環境を考え、あえて遠く離れた森の中に幼稚園を開いた。園長の父親であり、理事長の祖父である創設者(初代園長・北村祐諦氏)の先見の明である。やがてお寺も、幼稚園の森に引っ越してきた。

「美乃里(みのり)に包まれた幼な児は、御法(みのり)に護られ健やかに、かくも自然に実りゆくなり」が創設の理念。その精神は今も脈々と息づいている。

登園した園児は、玄関前の勢至丸(法然上人の幼名)さまの像に朝のご挨拶をし、部屋に荷物を置くと、二人、三人と園庭のあちこちで話を始めた。「今日は何をしようか」の相談は数秒で決まり。目をキラキラさせて走り出した。職場体験の中学生8人も自然に走り出した。

自然幼稚園の園内の様子(YouTube動画)


自然幼稚園HP

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千葉県船橋市・健伸幼稚園(2015年3月)

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東武野田線「馬込沢」駅から徒歩10分。古い住宅地の中に学校法人健伸学院・健伸幼稚園(柴田あきお理事長・柴田衣子園長)がある。古い住宅地も、1970年の開園当時は畑、果樹園、養鶏場が広がる地域だった。梨園は今も少し残っている。梨の妖精(妖怪?)フナッシーで知られるように船橋は梨の特産地である。

同園のお誕生会はいつも土曜日(第三または第一)に行われる。だから両親、祖父母、小学生のきょうだいも参加して賑やかだ。自由登園日だが「お友だちのお誕生会をお祝いしなくちゃ」と多くの園児が参加する。「私の誕生会の時に、あの人は来てくれた。だから私も行かなくちゃ」という義理堅さが培われる。

園児と先生方による第一部が終わると、小さいなテーブルを家族が囲む第二部ファミリーパーティが始まる。前日、園長先生と一緒に作ったクッキーを誕生児が運んできて家族に配る。たったひとつの小さなクッキーをじっくり眺め、写真に撮って食べる。その後は誕生児と母親がSサイズのピザパイを焼いて、これもほんの一口ずつ家族に切り分ける。飽食の時代には珍しい光景が繰り広げられる。

そんな楽しく美味しい香りが漂うホールの隣のスタッフルームでは先生たちがいろいろな作業をしていた。第一、第三土曜日は先生たちの出勤日。お誕生会に関わる数人の先生、園長先生以外は、翌週の打ち合わせや教材の準備に余念がない。そうは言っても、おしゃべりと笑いが絶えない楽しそうな作業でもあった。

★晩秋のある日、園庭で遊ぶ健伸幼稚園の園児の様子(動画)です。

★健伸幼稚園ホームページ
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神戸市垂水区・桃の木幼稚園(2011年3月)

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JR山陽本線「垂水」駅から山陽バスで約30分、桃山台のバス停のすぐ前に学校法人和弘学園の幼保連携型認定こども園・桃の木幼稚園(並川明子理事長、岡田高行園長)がある。創設は1991年。ニュータウン桃園台とともに誕生した新しい幼稚園だが、すっかり地域に定着している。

外国人がたくさん暮らす神戸。だから子ども達はいつも世界に目を向け、いろいろな言葉で挨拶ができる。そして歌と合奏と作品展で構成する同園の発表会。会場は神戸文化ホール。最後の歌は、阪神淡路大震災からの復興の祈りと永遠の誓いを込めた『しあわせ運べるように』。ステージの園児と客席の父母、祖父母、卒園児らが心をひとつにして歌った。


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桃の木幼稚園HP

埼玉県吉川市・ワカマツ幼稚園(2015年1月)

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黄金のナマズが泳ぐJR武蔵野線・吉川駅から路線バスで15分ほどのところに学校法人ワカマツ学園・ワカマツ幼稚園(若林雄次郎理事長、若林元城園長)がある。海のない埼玉県は、江戸時代から川魚料理のメッカ。中でもナマズ料理で知られる宿場町が吉川である。そのナマズの里も、今は首都圏ベッドタウンとして発展著しいが、幼稚園の周辺にはまだ田園風景が残っている。

20161213_ 創立は1974(昭49)年。園名は、創立者である若林理事長(写真)の生みの親・ワカさんと、育ての親・マツさんを合わせたもの。それだけに母と子の絆を大事にしている幼稚園である。

教育の特色は「音楽を友にする器楽合奏」「外国語と外国文化に親しむ」「柔軟な知的創造力を育む」の三本柱。特に外国文化については、後継者の園長が獨協大外国学部で学び、そこで出会った帰国子女を伴侶にした。また、インターンシップの留学生が長期滞在して子ども達と遊ぶなど、人的環境整備に努めている。

ぶらっと訪ねたこの日はクリスマス子ども会が行われていた。先生方が演ずる人形劇を見て、歌を歌っていると、お待ちかねのサンタさんが現れた。
そのサンタさんは、ほかの幼稚園とはちょっと違う。髭や帽子で顔を隠すスタイルでなく、すっぽりサンタさんの頭をかぶるフルフェイスである。妙にリアルで、子ども達からも「あ、本物だ!」の声がもれた。サンタさんからは「少し息苦しいけど頑張ります」の声が聞こえた。

山形県新庄市・新庄幼稚園(2017年1月)

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山形新幹線・新庄駅から北へ2キロ、歩いて30分ほどのところに新庄幼稚園(児玉昭平理事長、児玉理沙子園長)がある。2階のホールからは南に歴史ある街並み、北に新庄盆地の田園風景が望める。耐震補強のため、建物の骨格だけを残した全面リフォーム工事を行い、すっきりスマートな園舎に生まれ変わった。ボディに「ようちえん」とだけ書かれたライトブルーの園バスから園児が下りてくる。このシンプルなデザイン性が同園の特色だ。

創立は1977年、今年でちょうど40年になる。西に300メートルのところに新庄保育園があり、南に約60キロ、紅花の里・河北町には「ひかり幼稚園」と「ひなのこども園」という姉妹園がある。この四つの幼保施設が連携して、山形県の幼児教育を牽引している。

職員の紹介は、ふつう玄関や廊下に写真を貼ってあるものだが、同園では園児の描いた先生方の肖像画が階段の壁に並んでいる。それを眺めただけで笑いがこみ上げてきた。

理事長は無類の自動車マニア。理事長の部屋にはクラシックカーの高級プラモデルがたくさん並んでいる。山形県の会長も務め、四つの園を巡回する理事長はあまりじっとしていないが、チャンスを見つけて理事長室のクラシックカーを眺めるのが園児たちの密かな夢でもある。


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★新庄幼稚園の園内様子のスライド動画

★姉妹園・ひなのこども園のお誕生会の様子

★新庄幼稚園ホームページ



福島県郡山市・小原田幼稚園(2016年11月)

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★牛乳の挨拶と受け取りを実況中継

幼稚園情報センターHP表紙、2016年11月後半の「今月の幼稚園」は、福島県郡山市の学校法人小原田学園・こはらだ幼稚園(阿部光浩理事長、中野光一園長)。

JR郡山駅東口から歩いて20分、東部幹線道路沿いに、ヤギ、ニワトリ、アヒルも暮らす幼稚園がある。少し先に「小さなチーズケーキ」で知られる老舗の和洋菓子舗・大越菓子店がある。「うちの町には、素敵なケーキ屋と素敵な幼稚園がある」というのが小原田エリアに住む人々の誇りだ。

創設は1965(昭40)年。地元の有志11人が、土地、資金、知恵、労力……を出し合ってできた、まさに地域立幼稚園。“地域に根ざした教育”を実践する全国の私立幼稚園の中でも地域密着度がひときわ高い。建学の精神「互助共生」は、この創設の志を生かしたもので、「いつまでも大事にしていこう」と教職員、保護者たちは誓い合う。

スポーツを愛する幼稚園でもあり、大きなドーム型室内温水プールと専用のサッカーコートを持っている。年少の子ども達のボールさばきには「え、これが年少さん!まるで南米の子ども達のようだ!」と驚いた。チームワークもよく、ここでも11人の協力が生きている。

お昼前、給食当番の4人が職員室にやってきた。園長先生と向き合って姿勢を正すと、「○○組です。22人分の牛乳をもらいに来ました」と声をそろえる。この様子は各クラスにテレビ中継される。当番さんにとって一番緊張する時である。その大役を終えた4人が、笑顔いっぱいに牛乳を運んで行った。

小原田幼稚園HP  http://www.koharada.ac.jp/index.php

動画にまとめた園内の様子 https://youtu.be/X4xiBCxYo_U

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福島県郡山市・並木幼稚園(2016年12月)

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★職員室の先生と遊ぼう

2016年12月の「今月の幼稚園」は、福島県郡山市の学校法人志賀学園・並木幼稚園(志賀文岳理事長、渡邊幸典園長)。

JR郡山駅西口から約30分、春、土手の桜がみごとに咲き誇る逢瀬川沿いの道を歩いた先に幼稚園がある。もちろん路線バスもあるが、2時間に1本なので歩いた方が早い。というと随分辺鄙な場所と思うかも知れないが、並木町は県内有数の高級住宅エリアである。幼稚園の周辺にもお洒落なレストラン、カフェがあり、落ち着いた雰囲気を醸している。

夜半から激しい雨が降ったこの日、園庭に子ども達の姿はなかったが、子育て支援センターの2階にはお母さん達が集まり、生活発表会用の衣装づくりに励んでいた。その姿はみんな清楚で美しく、“さすが並木町だな”と感じ入った。

ところが職員室からは教頭先生の「ガハハハ!」という高笑いが聞こえてきた。このバランスがまた良いのかも知れない。その教頭先生の周りにエプロン姿の年長さんが5人集まっていた。クッキーを焼くんだ、と張り切っている。

ところが職員室からは教頭先生の「ガハハハ!」という高笑いが聞こえてきた。このバランスがまた良いのかも知れない。その教頭先生の周りにエプロン姿の年長さんが5人集まっていた。クッキーを焼くんだ、と張り切っている。


並木幼稚園HP  http://www.shiga-gakuen.com/namiki/

動画にまとめた並木幼稚園の様子 https://youtu.be/uL9Boz-zv8U
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福岡県久留米市・久留米あかつき幼稚園(2012年2月)

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★早朝の屋外ミーティング

西鉄久留米駅から歩いて10分、水と緑の広大な中央公園に向かい合って、久留米あかつき幼稚園(藤田喜一郎理事長&園長)がある。公園の奥には筑後川が滔々と流れている。雄大な風景である。

創設は1949(昭24)年、創設者は現理事長の父親・藤田貞雄氏。バレエにも造詣の深いユニークな人物だったと聞く。スタートは幼児園と保育園。その実践と試行錯誤が、やがて“善人教育”“ノーと言わない幼稚園”という独特の教育理念に結実した。

喜一郎氏の大学卒業直前に創設者は病にたおれ、まもなく亡くなった。学校出たての若僧ジュニアが否応なく経営責任者になった。現理事長の度胸と愛嬌、そして泰然自若は荒波の中で磨かれた。

訪ねたのは2月3日。福岡も2月は寒い。日の出は東京より30分遅い。夜も明けきらない午前7時、先生たちは白い息を吐きながら屋外ミーティングに集まってきた。まずは今日の予定と課題を確認。「いくら情報を集めても実践しなきゃ意味がない」という今日の言葉を全員で朗誦し、最後にホークスのキャンプ情報を聞いて、「よし、今日も元気にやろう!」とハイタッチを交わした。

出発する園バスを見送った先生たちは、ほうきを持って分散し、地域の清掃を行う。掃除を徹底するのが同園のモットーである。掃除が終わる8時半頃、子ども達の登園が始まる。門前での園長先生との挨拶には「ホークス必勝!」の合言葉も添えられる。この光景を見れば、「とてもマリーンズはかなわない」と俯かざるを得ない。

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★園長先生が鬼を撃退

節分豆まきが始まった。最初に和服姿の福娘が、あかつき神社のお札を持って現れ、鬼撃退法を子ども達に伝授。そして男性教師が扮する鬼登場。年中・年長のクラスにはちょっとリアルな鬼、年少クラスには可愛い鬼だったが、見かけに関係なく子ども達は泣きながら逃げまどう。

最後に鬼は、クラスで一番の悪ガキを捕まえた。それを見た友達は「ああ、大変だ。どうしよう」とオロオロする。そこに園長先生がガラッと登場、鬼達をちぎって投げた。「園長先生、すごい!」と拍手と歓声が湧く。園長が一年で一番カッコよくなる節分だった。

詳しい様子は『月刊・私立幼稚園』をご覧下さい。
http://www.yochien-joho.com/
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埼玉県茂呂山町・ながせ幼稚園(2016年3月)

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東武越生線・武州長瀬駅から徒歩10分。活気ある昔ながらの長い商店街を抜けた田園風景の中にながせ幼稚園(磯哲也理事長&磯政子園長)がある。彼方には秩父の山々が見える。

ゆずの里として知られる毛呂山町は人口3万8千人。約120カ所の縄文遺跡が見つかった古い町だが、再開発が進んで駅周辺はすっかりリニューアルされた。越生線は沿線に城西大、明海大、東京国際大などが並ぶ学園路線でもあり、若者文化との融合も進んでいる。また武州長瀬駅は、1918年に武者小路実篤らが創設した自給自足の「新しき村」の最寄り駅でもある。

幼稚園の創設は1971年。シンボルはグリーンピース。屋根に時計台があるカントリーウェスタン風の園舎は0~2歳の認可保育所を包含する幼保一体型施設だ。幼稚園は本格的な“オープン・プラン・スクール”。壁だけで仕切ったクラスが並び、部屋の前は広い交流空間が延びる。クラスごとに歌やお絵かきをしたり、交流広場で協同製作やランチタイムを行ったりと、時間を置かずに、あるいは同時にダイナミックな活動を展開できるのが特長。サヤから飛び出したグリーンピースは、たくさんの友達と遊び、たくましく成長する。

園庭の中央にクライミングウォールがある。知恵と体力と根性を要するむずかしい遊具で、モニュメント化している幼稚園が多い。ところが同園の子ども達は先を争って毎日チャレンジする。これができれば銅メダル、ここまでなら銀メダル、そしてこれができれば金メダル!という具合に、プラスチック製の特製メダルと表彰状が園長先生からもらえるからだ。金メダルは年長さんでも至難の技だが、「よく頑張っているね、さあ金メダルまでチャレンジしよう!」という園長先生の笑顔と励ましが、子ども達の粘りの源泉である。

訪ねたこの日はたまたま節分。朝から鬼退治の気合いに満ちていた。豆まきは二部構成。各クラスを鬼方と豆まき方に半々にし、手作りのお面をつけた鬼方は園庭でウォー、ウォーと叫ぶ。テラスに並んだ豆まき方が「鬼は外!」と煎り豆をぶつける。鬼のリーダーは学園の理事長と保育園の園長。そしてもう一度、鬼方と豆まき方を交代して鬼退治を続ける。やがて福豆で邪気を奪われた鬼のリーダーが幼稚園の外に逃げ去った。

ながせ幼稚園ホームページ


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岩手県二戸市・まつのまるこども園(2011年5月)

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JR二戸駅から九戸城本丸跡に続くメインストリートは「しあわせ通り」と呼ばれる。そのちょうど中程、駅から10分ほど歩いた旧松の丸曲輪の跡地に、幼保連携型認定こども園・まつのまるこども園(國分一彦理事長&園長)がある。戦国時代、九戸城は東北随一の規模を誇り、江戸時代に盛岡城ができるまで南部氏宗家の居城として栄えた。

1979年創設の松の丸幼稚園と2006年創設の三歳未満まつのまる保育園が、通りをはさんで向かい合う。このふたつ合わせて、まつのまるこども園。市民のための“こどもの城”として町中に幸せを振りまいている。

モットーは「つよい子・やさしい子」。この言葉が園内のあちこちに掲示され、強い心と優しい心の連携が図られる。

訪ねたのは二学期最後の日。大漁旗や魚の彫刻など海のムードが香る幼稚園のホールでは終業式が、コミュニティルームでは翌年四月に入園する未就園児親子のクリスマス会が行われていた。アトラクションでダンスを披露したのは年少の女子。ママの膝の中にいる未就園児も1年後には素敵な演技を見せてくれるだろう。

最後は演技力たっぷりのサンタさんが登場。扮するのは保育園を担当する理事長の次男。未就園児の中には次男氏の娘もいたが、誰も気がつかない。というより「サンタが誰か?」なんて考えもしない年頃である。「2歳、3歳の頃のクリスマスが一番しあわせだ!」と改めて思ったものである。


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埼玉県・あずま幼稚園(2016年4月)

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幼稚園情報センターHP 表紙、2016年4月前半の「今月の幼稚園」は埼玉県草加市・あずま幼稚園(丹羽尊照理事長&丹羽義昭園長)。

日暮里駅から尾久橋通りの上空を音もなく走る新交通システム・舎人ライナー。その終着駅「見沼代親水公園」から歩いて10分。両側に小松菜、トマトなど新鮮野菜を首都圏に供給する近代農園が並ぶ新里街道。街道から直角に延びる松並木の突き当たりに浄土宗・西願寺と幼稚園がある。

日暮里駅から尾久橋通りの上空を音もなく走る新交通システム・舎人ライナー。その終着駅「見沼代親水公園」から歩いて10分。両側に小松菜、トマトなど新鮮野菜を首都圏に供給する近代農園が並ぶ新里街道。街道から直角に延びる松並木の突き当たりに浄土宗・西願寺と幼稚園がある。

春と秋に園庭でファミリーBBQが行われ、卒園児もたくさん集まってくる。今年の屋外食卓の話題はきっと動物王国だろう。

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あずま幼稚園では年に3回ほど、有志の保護者父親が集まって語り合う「オヤジの会」が開かれる。
土曜日の夕方、都合のつく時間にお父さんたちは三々五々と集まってくる。会費は500円。これで簡単な飲み物とツマミ類が用意されるが、お鮨やお酒を持参する人も多く、けっこう豪華な雰囲気になる。

話題は地域の活性化、幼稚園の支援などが中心だが、時には個人的な悩みを相談する人もあり、父親同士の懇親と絆は深まっていく。

あずま幼稚園HP

広島県・中野ルンビニ幼稚園(2016年5月)

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幼稚園情報センターHP表紙、2016年5月前半の「今月の幼稚園」は広島市安芸区・中野ルンビニ幼稚園(霊岳浩志理事長&園長)。
 
JR山陽本線の安芸中野駅から約1キロ。つづら折れの坂道を登った山の上に園舎がある。起伏を利用した砦のような園舎には、まるで海の中を泳ぐような螺旋階段がある。
 
創設は1950年。開園当初から三歳未満の保育園を併設する地域の子育て総合施設で、幼保一体化の先駆的施設でもある。駅の近くの古刹・専念寺(真宗本願寺派)が母体。お寺では保護者や卒園児のための各種カルチャー講座、ギャラリーもあり、地域の文化拠点になっている。
 
幼稚園にはオリジナルの教育メソッドがいくつもあるが、中でもユニークなのが体育館で行う“椅子体操”。傍らに置いた椅子を使いながら身体の柔軟性を鍛えている。
 
自慢のひとつが給食。ランチルームのテラスからは安芸の山々、瀬野川に沿う街並み、そして彼方に瀬戸内海も見える。園庭と中央広場(中庭)にはたくさんの桜があり、毎年4月初めは園児、卒園児家族のお花見で賑わう。
 
その中庭にはときどきドイツ製の模型列車が走る。ふつうより大きく、重厚で精密な列車。その走る様子を子ども達は見つめ、操縦する霊岳文悠先生(前理事長&園長)からドイツ遊学の体験を聞いて海外への夢を馳せたりする。

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▲斜面を生かして建つ頑丈な園舎。
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▲同園オリジナルの椅子体操。
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▲景色を見ながら食べるランチルーム。
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▲中庭を走るドイツ製のミニトレイン。

福島県いわき市・平第二幼稚園(2013年3月)

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JR常磐線いわき駅から、自動車で鹿島街道をまっすぐ南に10分ほど走ると、ピンクの円形ドームが特徴の平第二幼稚園(志賀文岳理事長、小泉真美園長)がある。

創設は1980年。最初は山肌に沿った階段状の園舎だったが、地盤などの心配から2011年3月、現在地に新園舎が完成した。そして引っ越しから1週間後、東日本大震災が起きた。しかしさすがは新園舎、建物はまったく無傷だった。

放射線の影響で、せっかくの広い園庭で外遊びができない辛い2年を過ごしたが、大きな円形ドームのおかげで、子ども達は運動不足にならなかった。天井の高い保育室にはロフトが付いていて、階段を登ったり下りたりして、いろいろな遊びが展開できる。トイレの前の読書コーナーもユニークな発想だ。

学校法人志賀学園の各幼稚園は伝統的に音楽が活動の柱。外遊びができなかった分、得意の楽器演奏には磨きがかかり、以前にも増して立派な音楽会(わくわくキッズコンサート)ができた。

平第二幼稚園HP  http://www.shiga-gakuen.com/dai-2/

コンサートの様子(動画) https://youtu.be/PvXjmkHJitg

詳しくは『月刊・私立幼稚園』 http://www.yochien-joho.com/

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東京都青梅市・ねむのき幼稚園(2011年2月)

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JR青梅線「小作」駅から見事なケヤキ並木の街道を北にまっすぐ歩いて10分、桜株公園の少し先にねむのき幼稚園(塩野治園長)がある。広い青梅市の南東エリア、少し歩けば羽村市、瑞穂町に出てしまうところだ。開園は1973(昭48)年、青梅マラソンのスタートから5年後のこと。園舎別館の二階に和風の図書館があり、冬場は大きなコタツが三つ並ぶ。子ども達は身体を寄せ合い、足をからめながら本を読む。いつのまにか、ねむのき、ねむのき、と絵本と一緒に夢の国に行くことも多い。

 

ねむのき幼稚園HP  http://www.nemunokiyo.jp/
詳しくは『月刊・私立幼稚園』http://www.yochien-joho.com/

 

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静岡県富士市・富士ふたば幼稚園(2011年1月)

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新幹線も止まるJR富士駅から歩いて5分。どこかエキゾチックムードの富士ふたば幼稚園(今村雄一郎理事長&園長)がある。開園は1951(昭26)年。伊豆で執筆活動をしていた武者小路実篤氏が息抜きにやってきて子ども達と遊んだ幼稚園でもある。あの独特な絵と書が園内のあちこちにある。いま子ども達は丸テーブルを囲んで絵を描き、ランチを食べ、いろんなことを伝え合う。絵はTシャツにも描いて、そのシャツを着て町内のお祭りに出かけていく。

 

富士ふたば幼稚園HP  http://www.fuji-futaba.ed.jp/
詳しくは『月刊・私立幼稚園』 http://www.yochien-joho.com/

 

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愛媛県松山市・大護幼稚園(2010年12月)

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松山の中心街から路線バスで15分。さらに四国巡礼第50番札所「繁多寺」前バス停から歩いて15分、伊予の俳人・正岡子規がこよなく愛した池と森と田圃の風景の中に大護幼稚園(仙波得伸理事長&園長)がある。創立は1973(昭48)年、仙波家ゆかりの大護神社のそばに園舎を建てた。それが園名の由来である。人通りの多い市街地だったが近くにガソリンスタンドができたのを機に、もっと安全で自然豊かな場所にと、1991(平3)年、この場所に移転した。だんだん山に沿った階段状の園舎。坂の上には雲があり、展望台から松山市街や松山城が一望できる。

 

大護幼稚園HP http://www.daigo.ac.jp/
詳しくは『月刊・私立幼稚園』 http://www.yochien-joho.com/

 

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埼玉県戸田市・つつじ幼稚園(2010年12月)

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JR埼京線「戸田公園」駅から歩いて10分。子どもだけが通れる重厚なレンガ門のつつじ幼稚園(飯島甲子理事長、飯島和世園長)がある。開園は1964(昭39)年。マスコットはペンギンのソラくん。子ども達に“夢に向かう勇気”を伝えている。園内は隅々まで掃除、手入れが行き届き、花壇にはいつも花が咲き乱れ、部屋の中は整理整頓されている。快適な空間とは何かが子ども達の心に染みこむ感じだ。そして先生方はお手紙が得意。幼稚園特製のポストカードやレター用紙で、子ども達にたくさんのメッセージを送っている。
 
  
詳しくは『月刊・私立幼稚園』 http://www.yochien-joho.com/ 

 

 

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東京都日野市・日野わかくさ幼稚園(2010年11月後半)

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京王線「百草園」駅で電車を下りると、ホームから日野わかくさ幼稚園(清水博雅理事長&園長)が見える。隣接する真照寺(真言宗智山派)を母体に1967(昭42)年に開園。背後のわかくさ山の自然が、祈りの心と足腰の強い子どもを育ててきた。毎年7月、小1・小4・中1・高1になった卒園児が集まる合同同窓会が行われる。退職した先生方も子連れでやってきて教え子と再会する。年齢ごとの部屋で幼稚園時代のビデオを見たり、おしゃべりやゲームをしていると、園長先生が現れて得意の漫談と手品で子ども達を笑わせる。卒園児が引き上げた後も、お寺の客殿では先生方の思い出話がいつまでも続いた。
日野わかくさ幼稚園HP  http://www.big.or.jp/~wakakusa/
詳しい記事は『月刊・私立幼稚園』 http://www.yochien-joho.com/
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千葉県船橋市・(学)健伸学院(2010年11月前半)

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毎年春休み、(学)健伸学院(健伸幼稚園&健伸行田幼稚園)の先生たちは研修バスツアーに出かける。この年は仙台松島までやってきた。バスの中で映像を見て講師の話を聞き、ホテルについたらワークショップ。ハードな研修だ。でも高速道路のSAで名物うどんを食べたり、ホテル大広間で鍋をつつくと疲れも吹っ飛ぶ。翌日は仙台市の明泉幼稚園をじっっくりと見学した。
学校法人健伸学院ホームページ
http://www.pluto.dti.ne.jp/kenshin/
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