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夏休み中にお片付けの達人になろう

《2014年8月1日》

 最近、整理収納アドバイザーの方のお話を聞く機会が偶然2件続きました。片付けが得意とは言えない私にとって、「へぇ、なるほど」と思う話題がいっぱい。今回はその中からいくつかご紹介しましょう。時間がたっぷりある夏休み、親子でお片付けをするよい機会では?

★片付けが苦手なママの子は、やっぱり苦手?

1  整理収納アドバイザーの有賀照枝さんは、整理収納のコンサルティングを依頼されて、子どもがいるご家庭によく出向きます。アドバイザーに依頼するくらいですから、片付けが苦手だと自覚しているママだということでしょうが、有賀さんは最近感じることがあると言います。それは、「ママが片付けが苦手だと、子どもも苦手」ということだそう。

 でも、がっかりするのは、まだ早い!
 ここで言う「子ども」は小学生以上を指しているとのことです。幼稚園児が片付けが苦手だとしても、それは単に片付け方を知らないだけなので、基本を教えてあげると、ママより早くコツを飲み込むのだとか。

 その理由を書く前に、まずは片付けの基本ルールを押さえておきましょう。有賀さんは、「要らない物を捨てるのはなかなか難しいので、まずは分けることから」を勧めています。使っている物と使っていない物に分け、使っていない物を処分するかどうかは後で決めればいいのです。

●片付けの基本ルール

1、ある場所を選び、そこにある物をすべて1カ所に出す(ここでは子ども部屋を例にとりましょう)。

2、使っている物と使っていない物に分ける。たとえば子どもに、使っているおもちゃと、使っていないおもちゃに分けさせる。おもちゃ以外の子ども用品は、「1年間で使った物、使わなかった物」でママが仕分け。

3、使っている物を、今の暮らし(住まいの広さなど)に合う量にする。基準は「おもちゃ箱3つまで」など収納スペースに合わせて決めるか、「○○は何個まで」と数で決めるかのどちらか。使っていない物は、段ボールなどにしまい、後日判断。

4、量が決まったら、グループに分ける。たとえば「アイテム別…ぬいぐるみ、絵本、ブロックなど」、「場所別…引き出し、クローゼット、押入れなど」、「目的別…通園用の物、習い事用の物など」、「使用頻度別…毎日、週1回(習い事)、季節(水着、コート)など」。

5、すべての物の置き場所(戻す場所)を決める。

6、決めた場所に収納していく。収納ケースなどのグッズを買うのはこの段階がよく、きちんとサイズを測って買う。先に収納グッズを買うのは失敗のもと。

7、最低でも年に1回は見直す。進級した、下の子が生まれたなど生活の変化に合わせて、物の量や分け方など、土台から見直す。

 この2番のところの「使っている物と使っていない物に分ける」作業で、いちばん手際がいいのが幼稚園児なのだそうです。ママや小学生は、「う~ん、どっちに分けようかな」と悩んでしまうことが多いと。悩むママに、幼稚園児が「ママ、それ全然使っていないよ。使っていない物のほうに入れなくちゃ」とアドバイスすることがよくあるそうです。反対に、子どもが「使っていない物」に仕分けたおもちゃを、ママが「え~、ダメよ、それ高かったんだから」と口出しすることも。

 有賀さんは、幼稚園児の割り切りの良さを「人生経験が少ないぶん、迷いが少ない」と表現しましたが、肝心なのは、「迷いが少ない年齢のうちに、片付けの習慣をつけてしまうこと」なのです。

 もちろん、子どもが迷いなく仕分けてしまった物のうち、「捨ててはいけない物、近い将来また必要になる物」はママが判断し、その理由を説明してあげてください。逆に、子どもが残した物をママが勝手に処分するのは厳禁で、子どもの判断を尊重して、よく相談してくださいね。

★物を大量に買い込む理由は「不安」

 有賀さんによると、片付けが苦手な人はやはり物をたくさん持っているそうです。なぜ物が増えてしまうのか?

 いちばんの理由は「不安から」だそうですよ。収納整理が苦手な人は、収納アイデア本をいっぱい買い込んで場所をふさいでいる(でも読むわけではない)。掃除が苦手な人は、掃除グッズを山ほど持っている(でも活用していない)。太っていて膨張色の服を着ることに不安を感じる人は、黒色の似たような服ばかり買い込んでしまう(でも着ない服も多い)。ファッションセンスに自信のない人は、これは似合うと思うと同じ服を色違いでたくさん買い込んでしまう(でも着ない服も多い)。いかがです? 心当たりのある人も多いのではないでしょうか。

 上記の1番で、場所を決めてそこにある物を全部出すというのは、自分は何に不安を感じて物を買ってしまうのかを客観的に理解するための作業です。不安のもとがわかれば、次の買い物のときに自制することができますね。

 単に「買い物好き」の人もいますが、上記の3番で「今の暮らしに見合った量」を一度でも考えたことがあれば、抑止力になります。

★要らない服を仕分けるには

 整理収納アドバイザーの丸山俊江さんは、要らない服を仕分けるのによい方法を教えてくれました。クローゼットにかけてある服の中から選んで着たら、右端に戻す。次の日に着た服も、また右端に戻す。これを習慣づけると、そのシーズンに着なかった服が左側にたまりますから、その中から喪服などの必需品を除いた物が不用品。これ、私もやってみましたが、一目瞭然で判断できますのでお勧めですよ。

 クローゼット以外でも、収納ケースや引き出しでも同じやり方ができます。着た服をいちばん右の収納ケース、いちばん上の引き出しに戻して、やってみてください。子どもの服も同様にやってみると、左側(いちばん下)に残るのは子どもが嫌いな服や小さくなった服です。下の子に着せようと思うなら、今は使わないので段ボールへ。あるいはお友達に譲ったりバザーに出すなどして処分しましょう。

★片付けの効果は

 片付けをすると、家の中がすっきりしますね。居心地よく感じるものですが、それには理由があります。人間の五感のうち、視覚が占める割合が83%もあるからです。脳科学的に、視覚を通して感じる心地よさは絶対的に大きいと証明されているのだそうです。外出先から帰宅して、ぐちゃぐちゃの家を目にすると身も心も休まらず、自分を痛めつけているのと同じなのだとか。

 なかには「片付いていなくても平気」というママもいるかもしれませんが、「それは麻痺しているだけ」と有賀さん。「すっきりした環境に身を置いたことがないからですよ。片付けてみて、初めてわかるものです」。

 さぁ、夏休みを有効に使うしかありません。あ、言い忘れましたが、最も重要なのは、基本ルールの5番、6番です。使い終わったら、必ず決めた収納場所に戻すこと。「後で」はいけません。そうすると、探し物をしなくなる、転倒・防火など危険回避につながる、などなどおまけがたくさん付いてきます!

(文:西東桂子/絵:山本花子)

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