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ママ友付き合い

《2014年4月1日》

 新年度がスタートします。新入園ママにとっても、進級ママにとっても、子どものお友達づくりに勝るとも劣らない心配事が、ママ友付き合いに関することのようです。新しいママ友ができるかしら? 仲良しのママ友と今年度も同じクラスになるといいな! あのママとは同じクラスになりたくないな…。いろいろありそうですね。

 実は私、この1年間に複数のヤングミセス誌から「ママ友付き合いの悩みにアドバイスがほしい」という取材を受けました。読者から寄せられた悩みリストを見ると、ママたちの悩みは十年一日というか、二十年一日というか、私が育児誌の編集長を務めていたころとほとんど変わっていませんでした。

 幼稚園ママは次々と代替わりしているのに、悩み自体は変わらない。それは、子育てを始めてまだ数年目のママが必ず通る道、初めてのママ集団の中でどう振る舞ったらよいのかという永遠の課題だからなのでしょうね。

 今回は各誌の悩みリストの上位に挙がっていた2題について、私の考えを述べることにします。

★ママ友との距離感に悩む

Photo 新入園ママの場合は、いきなりお茶に誘っていいのかしらと迷い、進級ママですでに仲良しグループができている場合は、お茶に誘うときはグループ全員に声をかけるべきかどうか悩む。そんなケースが多いようです。

 私は、幼稚園時代のママ友を自分にとってどんな存在だと考えるかによって、答えは違ってくるのではないかと思います。それに、自分の性格をプラスして考える。

 たとえば、積極的な性格で、広く浅くたくさんのママと仲良くなりたいと考えるならば、自分から声をかけてお茶に誘うも良し。自分や家庭のことをオープンに話してみて、気軽に話に乗ってくるママは、あなたと似たタイプかもしれません。一方で、声をかけたときに一瞬戸惑うような素振りを見せたママがいたら、無理強いにならないよう「ご都合が悪かったら次の機会にでも」と一声かけると好印象です。

 数は多くなくとも1人でも2人でも本物の友達を見つけたいと思うならば、最初は子どもを交えて親子で公園などで遊び、相手を観察してみるのがいい。しばらくたって、もう少し相手のことが知りたいと思ったら、先に自分のことをちょっぴり自己開示してみましょう。うまくかわされたら、あまり自分をオープンにしないタイプのママなのかもしれないし、もしかしたら時期尚早なのかも。相手もあなたを観察しているのかもしれません。子ども同士だってウマが合うかどうか見分けるのに半年や1年はかかります。焦る必要はありません。

 仮に仲良しママが5人いて、たまたま3人がお茶をすることになったとしたら、残りのママ2人には次に会ったときにでも「この前、3人でお茶したの。あなたがいないときで誘えなくてごめんね」と言っておけばいいのです。こんなふうに隠さずに伝えておけば、逆にあなたが不在でお茶をしたときでも話してもらえるでしょう。

 もし、不在のときに自分のことを話題に出されたのではないかと心配になるようなら、それは本当の仲良しとは言えません。自分が参加しているときのお茶会の話題で、どんなグループなのか判断がつくはずです。

 ママ友づくりの第1歩が踏み出せない、自分から声をかける勇気がない、すでにグループができているようで声をかけにくいと思うなら、園の役員や係を引き受けることをお勧めします。活動を通して相手のママのことが自然にわかってきます。1年間のお付き合いの中で一体感が芽生え、その後ずっと交流が続いているという話もよく聞きますよ。

 こうした役員や係を通して集まったメンバーは、似た者ばかりではないというのが、最大の利点です。メンバーの、自分とは違う考え方、自分とは違う子育て法を見聞きすることには大きなメリットがあります。わが家の子育てを見直す、新しい風が吹くかもしれないからです。

 近年、「あの人とは価値観が違うから付き合えない」という言い方をよく耳にしますが、価値観の違いの中には新たな発見もあって、目からウロコということも。価値観の違うママをバッサリと切り捨てないでほしいなと思います。大人としての度量を試されることではありますが。

 ともあれ、仮にウマが合わないと感じた相手でも、最低限、日常の挨拶はきちんとするのが幼稚園ママのオキテです。子どもたちだってお友達と折り合いをつけることを学んでいる最中なのですから、ママたちがお手本となってくださいね。

★LINEに誘われたけど、断りたい

 最近はブログ、Facebook、mixi、ツイッター、LINEなどなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使いこなすママが増えているようです。それに伴い、「無料だから」「便利だから」と誘われて、どうやって断ったらいいのかと悩むママも増えてきました。その裏には、むげに断って仲間はずれにされたらどうしよう、という不安もうかがえます。このお悩みだけが、以前はなかった今風のものでした。

 こんなときは「私、アナログ派で、そういうのに弱いの」と断るのがスマートです。あくまでこちらの事情として話し、SNSをやっている人を否定しているように誤解されないよう気をつけて。そのうえで、「ときどきは話題になっていることを教えてね」と伝えておけば、相手も気分を害さないでしょう。

 SNSとは別に、クラスの子どもたちの様子を知るには、活発な女の子のママと仲良くしておくのも手。男の子は園の様子をあまり話さないことも多いものですが、女の子の中には逐一ママに話す子もいます。もちろん、その子の目を通しての話だということを認識しておく必要はありますが、無口な子のママにとっては、一つの情報源にはなるでしょう。

 幼稚園ママにとってママ友は大きな比重を占める存在かもしれませんが、行動の原則はやはり、大人としての常識にあります。ママの行動は子どもにも先生にも見られていることを忘れずにいれば、ママ友付き合いのあるべき姿は見えてくるはずです。

(文:西東桂子/絵:山本花子)

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