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ニッポンそば紀行「富山の蕎麦(1)」

2017年7月30日
★高岡駅ビル「今庄」
  コロモ布団に寝る天ぷら蕎麦

北陸新幹線が開通して、高岡駅から南に800メートルの所に新高岡駅ができた。両駅の間は歩いて10分足らずの直線道路。東京人なら、駅構内の乗り換えでもそのくらい歩くのはザラだ。しかし高岡市民は決して歩かない。JR城端線のジーゼル列車に、わずか1分半乗る。高岡市民の足腰が心配だ。

北陸本線は「あいの風とやま鉄道」という第三セクター路線になり、心機一転で高岡駅もリニューアルされた。北口側に駅ビルが新築され、そこに蕎麦屋「今庄」が戻った。1915年創業の老舗だが、旧高岡駅の度重なる改修で、長く仮店舗営業を余儀なくされていた。それがようやく駅の中に復活した。振り子の柱時計や冷蔵庫の福助が老舗の歴史を醸し出している。

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事前情報で「高岡の今庄はチャンポンが旨い」とあった。しかし長崎以外でチャンポンを食べない私は、天麩羅そば420円を注文した。出てきた蕎麦を見て驚いた。大きなサツマ天の上にエビ天が載っていたからだ。関東なら700円は下らない豪華な代物である。しかしサツマ天と見えたのは、コロモを揚げただけの敷き布団で、その上にエビが寝ている姿だった。

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食べ終わって店内を見渡すと、女子高生が多かった。立ち蕎麦屋では珍しい光景だ。列車の待ち時間を蕎麦屋で潰しているのである。彼女らが食べているのは蕎麦でもチャンポンでもなく、大きなソフトクリームだった。壁を見ると、なんと21種類ものアイスメニューが貼られていた。すべて200円と値段も手頃。老舗の「今庄」が、蕎麦屋からアイス屋に暖簾を掛け替える日はそう遠くないかも知れない。

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本拠店の駅内復活で、北口ロータリーの外側にあった、「今庄北口」はなくなった。でも反対側の「今庄南口」は今も健在。こちらは男子高生が多いとの噂だ。新高岡駅から高岡駅まで歩いていると出会うことができる。


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