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女子サッカーの時代

2012年9月29日

2012年9月4日(火)、ワールドカップサッカーの準決勝を東京千駄ヶ谷の国立競技場で観ました。20歳以下の女子サッカーですが、痩せても枯れてもFIFA主催の正式大会です。わが生涯で、最初で最後の(たぶん)ワールドカップになりました。

ワールドカップには少なからぬ恩義があります。2002年の日韓大会のとき、「よし、この大会が終わるまで禁煙しよう」と半ば冗談で始めたら、あっさりとやり通せたのです。以来10年間、ただの1本も吸っていません。その感謝の気持ちを込めた観戦でもありました。

12090401 千駄ヶ谷駅から競技場に向かう道、すぐ前を、JAPANのネオンが点滅するシルクハットをかぶった紳士(写真)が歩いていました。板橋からやってきた78歳は唐突に「このネオンはね、単三乾電池2本で光っているんだよ」と教えてくれました。電池関係のお仕事かも知れません。

「女子の応援は8試合目ですが、サッカー応援歴は8年です。海外にも何度も行きました」とも老紳士は胸を張りました。ユニフォームには「中田」、シルクハットには「中村」の文字。どちらも年季が入っているのです。拍手を送り、握手をして入り口で分かれました。

120904 彼は4000円、私は2000円の席だったからです。甲子園の高校野球なら準決勝2試合はネット裏で1600円ですからサッカーの方が割高です。でもワールドカップだから仕方ありません。その微妙に安い自由席に、この日の相棒・田代茂さん(ハッピーフォトコム代表=写真)がやって来ました。

スタンド応援は初めての田代さんですが、サッカーファンの傾向、競技場の様子を社会学的に分析してくれました。彼は私と同じ法大社会学部社会学科の4年後輩です。70年安保のおかげで私はほとんど学校に行かずに済みましたが、彼はそれなりに勉強したようです。

この写真を送ったら、「我が身の年齢を改めて感じました」とのメール返信でした。でも彼は16年前に初めて出会ったときからこの顔で、最初は私よりずっと年上だと思っていました。「老け顔」だったのです。逆に「16年間、私は全然変わっていない」と自信を持ってもらいたいものです。

競技場での一番の印象は、第1試合、アメリカと戦って破れたナイジェリアの応援団でした。約2時間、休憩の間も10人ほどの楽団が切れ目なく演奏し、周りの人々は歌い続けたのです。楽団は試合後も、第2試合が終わるまで駅前で演奏したそうです。恐るべしナイジェリア!。

日本は3対0でドイツに負けました。開始1分の失点が、文字どおり足並みの乱れを呼んだようでした。でも4日後の三位決定戦は強力応援団のナイジェリアに勝ち、準決勝を辛勝したアメリカがドイツを圧倒しました。いつの世も勝負の世界は紙一重です。

このところ幼稚園の様子で変わったこと。それはサッカーボールを蹴り合う女子が増えたことです。しかもパスもドリブルもシュートも男子より上手。小学生のサッカークラブでも女子の姿がどんどん増えています。「女子サッカーの時代」が着実に広がっています。


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