« 矢の口幼稚園(東京都稲城市)の「成人の日の集い」 | トップページ | 新田塚幼稚園(福井県福井市)の「インテリア感覚」と「お聴聞」 »

大袋わかば幼稚園(埼玉県越谷市)「ランチルームの日」

2012年01月12日(木)晴れ

全日私幼連の経営研究委員長、総務委員長という激務を歴任し、14年間務めた(社)全埼玉私立幼稚園連合会の副会長を2年前に退任した植竹浄水先生(理事長&園長)は今どうしているだろうかと訪ねてみたが、地元団体や退職金財団の役員を継続していることもあって相変わらず忙しそうで、相変わらず朗らかで、相変わらず動きが軽やかだった。

朝の自由時間、園庭ではサッカーをしている子が多い。同園は1年中泳げるスイミングプールとサッカー専用コートがあり、スポーツ好きな子どもが育っている。見ると、サッカーをしているのは女の子の方がずっと多い。パス回しもシュートも上手だ。昔の幼稚園では考えられない光景である。なでしこジャパンの影響力を改めて知った。

Photo_4 2階のホールにお母さんたちが続々と集まってきた。年少・年中児の三学期保護者会が始まるという。毎学期の始まりに全員集まってもらい、予定や目標を確認すると同時に家庭の協力を要請するものだ。

その始まり方がちょっと変わっていた。ふつうならすぐに園長先生のお話になるところだが、まずは見かけもおしゃべりも楽しい中堅教師がステージに立ち、その指導に合わせて歌と踊りをしたのである。歌は「にじ」、踊りは運動会か発表会で子ども達が演じたものなのか、お母さんたちは指導の先生よりも上手だった。

するとどうだろう。それまで蜂の巣のようだった私語がぴたっと止み、おもむろに植竹園長が登場した。といっても堅苦しい話をするわけではない。フィンランドから本物のサンタさんが奥さん連れでやってきたクリスマス会の思い出話をして、「とにかく風邪をひかないでください。子ども達にとって一番困るのはお母さんの病気ですから」と締めくくった。

そしてふっと顔を横に向け、南側の窓を見つめて「ほらあそこ、ここから東京スカイツリーが見えるんですよ。知ってましたか」と言った。お母さんたちも一斉に南側に顔を向け、「あ、ほんとだ」「知らなかった」と賑やかになった。

大袋駅から浅草までは、東武伊勢崎線(2012年3月からは東武スカイツリー線に名称変更)でまっすぐ結ばれているとはいえ、約25キロ先のスカイツリーが見えるのは奇跡的だ。視界の途中に建物ができないことを祈りたい。

Photo_5 ホールにカレーの匂いが漂ってきた。この日は「お母さん弁当の日」だが、ランチルームの日でもあるので、担当の先生がカレースープをつくっているのである。同園には、子どもサイズの調理設備を備えた、「クッキング&ランチルーム」があり、一度に約100人の園児が食事できる。

ランチルームの日は週に1回。園児全体をタテ割りで4つのグループに分け、グループごとに利用する。つまり園児は月に1回、ランチルームでお昼を食べる。10個の丸テーブルもタテ割りにグループ化され、年少、年中、年長の混合でテーブルを囲む。このグループはランチだけでなく、いろいろな活動で一緒になるので、まるで兄弟のような雰囲気があり、年長さんの面倒見もいい。

Photo_7 そのお弁当。新年初めてのお弁当の日ということでお母さんたちの気合いが入っていて、中には色を染めた大根でドラゴンをあしらったものもあった。日本のお母さんの愛情の深さに改めて頭が下がった。

幼保連携型認定こども園になった姉妹園の「越谷わかば幼稚園」と認可保育所「わかばの森ナーサリー」も見学させてもらって引き上げようとしたら、「今日は自宅近くの回転寿司“銚子丸”で女房(越谷わかば幼稚園園長の植竹はつ江先生)と晩飯を食べることになっている。良かったら付き合いなよ」と誘ってくれた。思わずもみ手をしながら「ハイ~」と返事をした。

120112_2 銚子丸で気づいたことは、裏手の従業員用入り口が「劇団員入口」となっていたことだ。同社社員にとって店の中は、お客さんに見てもらい、楽しんでもらうステージなので、自分たちは舞台で演ずる劇団員というわけである。それはすべての人生、すべての職業に通ずることだが、それをあえて意識していこうとする姿勢に高級回転寿司チェーンの心意気を感じた。

下の写真は大袋わかば幼稚園の先生たち。職員室の「ひょうたん島型テーブル」を囲んで意見交換、情報共有が行われる。この日の保護者懇談会で歌と踊りの指導をしたのは、前列右から6人目。

12011202


« 矢の口幼稚園(東京都稲城市)の「成人の日の集い」 | トップページ | 新田塚幼稚園(福井県福井市)の「インテリア感覚」と「お聴聞」 »