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かまがや幼稚園とマラソン大会と鎌ヶ谷大仏

2008年11月9日(日)

★自己ベストの更新に全力を尽くす

Dscf2751 千葉県鎌ヶ谷市・かまがや幼稚園(山本明世理事長&園長)のマラソン大会を取材した。

本当は前日に予定されていたが雨のために1日延びて日曜の開催となった。しかし土曜の朝はまだ降っていなかったので、私はとにかく出かけた。新鎌ヶ谷の駅に着く頃に雨脚が強まり、「ああ、これはダメだ」と思ったが、「ここまで来たんだから顔を出しておこう」と幼稚園に向かうと、傘をさした親子連れが何組も同じ道を歩いていた。

雨の場合は通常の午前保育を行うことになっているからだという。「降らなければ走る、降ったら園内で遊ぶ」ということであり、子ども達にとっては「どっちにしても幼稚園で遊べる」という嬉しい配慮である。

というわけで2日続けてかまがや幼稚園にお邪魔することになったが、自宅から近い幼稚園ならではの芸当である。おかげで私は、土曜日の午前中、新鎌ヶ谷駅前の巨大スーパー(ジャスコ)を見学し、パンツと肌着をじっくり選んで買うことができた。ふだんはなかなかそんな時間がとれず、時間があっても近くに手頃な店がなく、恥ずかしながら穴だらけのパンツをはいていたのである。

Dscf2740 マラソン大会の詳しい内容は『月刊・私立幼稚園』の「実況中継」に掲載するが、同園の大会には二つの大きな特徴があった。

ひとつは全体の順位を競うのではなく、自分のタイムを少しでも縮めることが目標になっていることだ。本番の前に4回のトライアルレースがあり、そのタイムが1人ずつすべて記録されている。最後の走りで、それまでの自己記録を更新できるかどうかに、子ども達は全力を尽くす。その場その場の順位より、長い人生の中では自己ベストの更新こそ大事だということを伝えているのである。

もうひとつは保護者の熱心な協力姿勢だった。応募した20人のマラソン大会役員が、走路の安全確保、応援リーダー、公正な記録確認、表彰カードの作成などを手際良く行って運営を支えていた。本番とは別に、トライアル走のときも安全確保のためのコーススタッフを毎回20人ずつ募集したが、すぐに一杯になったという。「幼稚園と家庭の連携」がうまく回っている事例のひとつを見た気がした。

Dscf2723_2 ずらりと並んだのがマラソン大会の役員さん。開会セレモニーで園児と向き合い「よろしくお願いします」と挨拶を交わした。中には子どもは風邪で欠場したのに、「お母さんは行ってね。役員さんなんだから」とわが子に励まされて出てきた人もいた。

もちろん親たち以上に真剣だったのが先生である。タイムに命賭けの子ども、その頑張りを死ぬほど応援する親のためにも、記録取りにミスは許されないからだ。そして今年も大会が無事に終わってホッとひと安心。これが、後片付けと掃除が終わって職員室に集まってきた先生方の表情だ。

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Pb080011 玄関ホールに子どもの絵のタイル画が架けてあった。同園のマスコットキャラクターで、いろいろな印刷物に登場するという。

「お名前は?」と訊くと、「いや、まだ付いていないんです」とのことだったので、「それでは私がつけてさしあげましょう。左の男の子が『かまちゃん』、右の女の子が『がやちゃん』でどうでしょう」と言うと、山本園長は「ええっ!」と絶句したが、その後この二人の名前がどうなったか気になるところである。

Pb080013 もう一組のマスコットが左の二人で、山本明世園長(左)と事務方担当の妻・イミ子先生だ。

山本園長は幼稚園の仕事を引き継ぐ前、『卓球ジャーナル』という専門誌の編集に10年近く携わっていた。そのため記事の背景にあるものを的確に深読みし、また一言一句に至るまで記憶力が素晴らしい。小生のようなボンクラ編集長にとっては怖い存在である。

★北海道ファイターズを護る神と仏

さて、鎌ヶ谷といえば言わずと知れた「鎌ヶ谷大仏」である。同じ鎌がつく鎌倉大仏には大きさで負けるが、その凛々しさ、優美さではひけをとらない。

新鎌ヶ谷駅から新京成線で二つ隣に「鎌ヶ谷大仏」という駅がある(新鎌ヶ谷には東武野田線、北総高速線も入っているので要注意)。いくら鎌倉だ奈良だ高岡だといっても、駅を持っている大仏様は鎌ヶ谷だけである。その鎌ヶ谷大仏駅の斜め向かいに大仏様は毎日座っている。といっても駅を出てすぐに見えるわけではないので、念のため駅員さんか道行く人に訊いた方が賢明だ。

Pb090004 建立されたのは1776(安永5)年。鎌ヶ谷宿の大店、大国屋文右衛門が先祖供養と地域の安寧を願って建てたという。開眼供養のときには、琉球産の畳を道一杯に約300㍍(3町)にわたって敷き詰め、楽人(雅楽隊)入りの稚児練り供養をしたと立て札に書いてある。

江戸時代の地図を見ると、幕張や舟橋より鎌ヶ谷の方が大きな字で書かれており、当時の鎌ヶ谷宿の繁栄ぶりを思い起こす大仏様なのである。

木下(きおろし)街道を挟んで、この大仏様の真向かいに鎌ヶ谷八幡神社(大神)がある。由緒によると奈良の大仏がある東大寺の鎮守として八幡神社が発足し、鎌倉時代に鎌ヶ谷にも建てられ、鎌倉鶴ヶ岡八幡宮とは親戚関係にあるという。ここに鎌ヶ谷大仏が建てられた理由は、奈良、鎌倉に繋がる新たな大仏の縁をつくろうと思ったのだろう。

鎌ヶ谷は北海道日本ハムファターズの町でもある。大きなファーム球場があり中田翔選手らが練習に励んでいる。球場周辺地域はファイターズタウンと呼ばれていて、千葉県でありながら、この一帯だけは千葉マリーンズより北海道ファイターズファンの方が多い。最近、マリーンズよりファイターズの方が成績が良いのは、この神と仏に護られているからかも知れない。

「勘弁してください。来年は地元のマリーンズをお願いします」と、それぞれに100円ずつお願いしてきた。

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