« バースデー赤飯とパサール幕張と苺クレープ | トップページ | 「警察ふれあいフェスタ」と「ゆかいなコンサート」 »

映画「鳥の巣」と杉並区の壁面キュウリと和田中学校

2008年8月11日(月)

★「中国人に『イエス』と『ノー』の概念はない」に共感

001 北京五輪の開会式について、お笑い芸人から近所のオバサンまでいろんな人が、「開会式の何たるかを忘れている」「中国にはかなわない」「東京は候補を辞退した方がいい」……と真剣にコメントしているので、私もユーチューブでほぼ全編を見ました。

選手入場前のオープニングショーがえらく長くて、やり過ぎのような気がしました。ようやく始まった選手入場もダラダラ行進で、スポーツの祭典らしい凛々しさは感じませんでした。

甲子園の高校野球の開会式の方が、ずっとすっきり爽やかだと思ったのは私だけではないと思います。

2016年の五輪に東京が立候補しています。50年前の東京五輪開会式をそっくり再現するというのなら意味もあるでしょうが、北京もどきの贋作・馬鹿騒ぎをするならつまらないと思います。

それはともあれ、001_2 北京五輪開会式の会場となったのが、「鳥の巣」と呼ばれる国家体育場で、折しも今、渋谷のユーロスペースという映画館で、この「鳥の巣」建設をめぐるドキュメンタリー映画が上映されています。息子を誘って見てきました。

映画は国家体育場の設計から建設まで、スイスの二人の建築家、J・ヘルツォークとP・ド・ムーロン氏の行動を追ったものでした。

中国政府は設計を、欧米のいくつかの建築家グループに依頼し、コンペの結果、スイスチームが受注しました。中国を含めアジアの建築家にはコンペ参加の要請をしなかったそうです。中国人の複雑な意図的心中が察せられます。

最初から「鳥の巣」をイメージしたわけではなく、できあがった作品が、中国人にとって縁起の良い「鳥の巣」に似ていたいたためそう名付けられたそうです。

ほかにミドリガメに似た秀作もあり、スイスの二人は「カメに負けたかも」と思ったそうですが、中国人にとってはカメは縁起良くても、ミドリが奔放とか不貞という否定的な意味合いを持っているそうで、落選しました。中国に行くときはミドリの洋服を除外した方がいいかも知れません。

映画の中で印象的だったのは、「中国人は『イエス』と『ノー』について明確な概念を持っていない」という指摘でした。

「いいですよ」というのが「ノー」であったり、「無理ですね」というのが「イエス」になったりするわけで、この辺の感覚は日本人に似ていると思いました。日本文化のルーツはやはり中国ということなのでしょう。

欧米文化が主流の現代は、「イエス」も「ノー」も言えない日本人は異端扱いされがちですが、今後、中国文化がスタンダードになってくれば、日本人の曖昧さも美学と認められるかも知れません。

もうひとつ印象に残ったのは、二人のスイス人が、「これを作るのは、中国国家のためでも、五輪のためでもない。多くの市民が、自由で民主的な活動を末永く行う施設になってほしいと思うからだ」と繰り返し言っていたことです。

このことについて読売新聞の「編集手帳」は、「彼らはトロイの木馬を贈った」と述べています。その願いが通ずることを祈りたいと思います。

Photo 久しぶりに渋谷の街を歩いて驚いたことがありました。109ビルのすぐそばのビルに「夏目ナナ」の大きな写真が掲げられていたことです。

夏目ナナといえば、小生なんぞを含め、多くの中年オジさんがいろいろとお世話になった超ハードな巨乳AV女優です。今はAV界を引退して、ふつうのタレントになったと聞きますが、まさか渋谷の目抜きビルの看板娘になったとは思いませんでした。

ある意味、数々のアダルト作品は夏目ナナ嬢にとってトロイの木馬だったのかも知れません。

「STD」の意味がわからず帰ってきて調べたところ、性感染症全体を指す言葉だそうです。「なるほど彼女にとって説得力のある仕事だ」と思いました。

★幼稚園でも試してほしい壁面キュウリ農園

渋谷から新しい地下鉄、副都心線に乗って、南阿佐谷に行きました。

TBSラジオの「日曜天国」という番組で、安住紳一郎アナウンサーが「自分のアパートのそばにある杉並区役所が、キュウリで壁面緑化をしている。キュウリがあんなに伸びるとは思わなかった。とにかく凄い」と言っていたので、それを見学に来たのです。

Photo_3 写真のとおり、たしかに壮観な壁面緑化で、道行く区民は皆、誇らしげに見上げていました。

実際にはキュウリだけでなく、ゴウヤ、ヘチマ、朝顔の4種類が、地上に並んだプランターからネットに絡んで上へ上へと伸びていっているのです。

つくば科学万博で、1万個もの実をつけた1本のトマトの樹がありましたが、それを思い出しました。

7月末の放送で、安住アナは「今、5階まで到達しているので、8月半ばには一番上の7階まで到達しているだろう」と言っていましたが、依然として5階どまりでした。そのへんが限界なのかもしれません。

近づいて探してみましたが、成長したキュウリ、ヘチマ、ゴウヤは見つかりませんでした。脚立やハシゴをつかって、誰かが毎日丹念に収穫しているのだと思います。

この壁面キュウリ農園は幼稚園でも使えるのではないでしょうか。畑がなくてもキュウリやゴウヤがたっぷり収穫でき、給食に活用できると思います。

温暖化を防ぐエコ教育+農園体験+そして食育と、「一石三鳥」の効果があるわけです。ぜひお試しください。わが家でも、来年は試してみたいと思います。

「せっかく杉並区役所まで来たのだから……」と、「よのなか科」「土曜日寺子屋」「夜スペ」などで、日本中に知られている区立和田中学校を訪ねてみることにしました。

Photo_4 和田中はさすがでした。門扉はカラ~ンと全開で、誰でも自由に入れます。玄関を入ると来訪者受付のテーブルがあり、自分でノートに名前を書いて、ブルーのプレートを胸に下げれば見学OKです。

受付には、「自立貢献」と書いた達筆な書が貼ってありました。それらを見ながらキョロキョロしていると、若い男性教師と出会いました。

ふつうなら胡散臭い目でにらまれるところですが、その教師は満面の笑顔で「こんにちは、ようこそいらっしゃいました」と言ってくれたのです。リクルート流のサービス精神が隅々まで行き渡っていることを感じました。

こうした明るくオープンな雰囲気があればこそ、新しい発想が次々に生まれてくるのだと思います。

Photo_5 和田中のすぐ裏手に、いくつもの重厚な建物が連なっている一帯がありました。そう、杉並区和田は立正佼正会の本部があるところでもあるのです。写真はそのうちのひとつの大聖堂です。

ほかにコンサートホール、学校、病院、ホテル(団参会館)など様々な施設が林立していて驚きました。

さらに、和田中のすぐ隣には、キリスト教の救世軍の施設(倉庫、病院、ホスピス、宿舎など)がずらりと並んでおり、環七を挟んだ向かい側には江戸庶民の厄除け祖師として知られる日蓮宗・堀之内妙法寺があります。そんな凄まじい宗教空間の中にあることも、和田中の斬新性に影響を与えているのかも知れません。

Photo_6 新宿で息子と別れ、私は池袋の「さくら水産」に向かいました。(株)ベストライフの井上道男社長(写真右)と前全日私幼連事務局長・青木宏之氏(左)との暑気払いです。

井上氏は、健康上の理由から医者に減量を勧められ5キロほど痩せたそうです。青木氏も全日私幼連事務局を辞めてから、宴会やパーティが減ったせいか、やはり5キロ近く痩せたといいます。私だけが体型が変わらず、「見習わなくてはいけないな」と反省しましたが、3人で焼酎のボトルを2本空けました。

池袋駅の地下道で、「痩せた姿をアピールするポーズを頼むよ」と言ったら、こんな写真になりました。ご容赦ください。

ところで、我らが愛する格安居酒屋「さくら水産」には、この日も中国人の女性がたくさん働いていました。

「北京には行かないの?せっかく自分の国でやるオリンピックなのに」と訊いたところ、「帰りたくても帰れない。競技場のチケットもとれないし……」と、少々辛そうな表情で俯いてしまいました。悪いことを訊いてしまった、とここでも反省しました。

« バースデー赤飯とパサール幕張と苺クレープ | トップページ | 「警察ふれあいフェスタ」と「ゆかいなコンサート」 »

日記・コラム・思い出」カテゴリの記事