焼津のIT活用セミナーとカツオのヘソと仲田安津子
2008年8月22日(金)
★小泉八雲が一番愛した町
マグロと黒潮温泉と小泉八雲(ラフカディオ・ハーン=写真下)の町、静岡県焼津市にやって来ました。
「ちょっと待て、小泉八雲の町といったら島根県の松江市や出雲市じゃないの?」と思うかも知れませんが、実は彼が日本で一番愛した町は焼津でした。生まれ育った故郷、ギリシャの島に似ていたのかも知れません。
そのため54歳で亡くなるまで、晩年の8年間は新宿区富久町に住み、夏は毎年、家族と共に焼津で長期滞在したのです。
だから焼津には小泉八雲記念館をはじめ、同氏ゆかりの地名がたくさん残っています。駅前のカジキマグロの像の隣にも石碑が建っています。
この日は、その焼津市に本社を置く幼児教育支援IT企業・(株)サンロフト(松田敏孝社長)が主催する「幼稚園教師のためのIT活用セミナー(パステルセミナー2008)」が行われたのです。
静岡駅で浜松行きの普通電車に乗り換えたとき、向かい側の席に見かけた人の姿がありました。仲田安津子先生(東京都・御苑学園幼児ルーム代表)でした。
仲田先生(写真)に出会ったのは、7月の東京都の教研大会に続いてこの夏2度目です。この元気印オバさんとはよっぽど縁があるのかも知れません。
サンロフトセミナーで、お得意の折り紙指導を行うというのです。
「ITと折り紙?」と首をひねるかも知れませんが、それが同セミナーの面白いところで、日がな一日パソコンに向かっている私のような人間でも、このセミナーに出ると、新しい裏技・小技を覚えて進化していく部分が多々あります。
同じように日頃折り紙に接している先生でも、仲田先生の指導を受けると、新しい発見がたくさん出てきます。
「話を聞いて、図を見て、きちんと折り紙ができること、それがIT頭脳につながり、IT活用の知恵が生まれる」という意図かも知れません。いずれにしろ、ITからちょっと離れた遊び心があるところにサンロフトセミナーの特色があると言えます。
そのほか今回は、「子ども達の意欲と能力を高めるIT活用法」について門平忠正先生(埼玉県鳩ヶ谷市・ゆりかご幼稚園理事長)が講演しました。
同園では、幼児の能力を引き出すため古くから「逆上がり」を取り入れ、大半の子どもが卒園までにできるようになります。ミラーニューロンの効果で年少児も4割くらいができます。
その活動を促進するために、パソコンでいろいろな表彰状を作成し、さらに成果を高め、子ども達の満足度も高めていることなどが報告されました。
ほかに「行事写真などをネットで保護者に提供するシステム(パステルアルバム)」「思い出ムービーの作り方」「ネット配信絵本の活用法」「最新のプリンタ&プロジェクタ事情」「ワードで作る手作り感の園だより」と盛りだくさんでした。
このセミナーは、今まで焼津だけで行われていましたが、「東京でも是非やってほしい」との要望に応え、10月2日(木)、江東区豊洲の「NBF豊洲ガーデンフロント」でも行われることになりました。
詳しくはサンロフト社のパステルライン事務局ホームページでご確認ください。
同社では、こうしたセミナーの開催のほか、「パステルIT新聞」という幼稚園教師のためのパソコン入門&活用新聞を発行しています。そこで最後に、仲田先生を囲んで、セミナー運営と新聞編集スタッフの記念写真を撮りました。
後列左端が松田社長。前列中央がパステルセミナーディレクターの長谷川洋子さん、前列右端がパステルIT新聞編集長の鈴木あゆみさんです。
★ヘソのおかげで偶然の出会い
さて、東京に帰ろうと焼津駅に向かいましたが、「せっかく焼津に来たのだから、せめてカツオのヘソを食べて帰りましょう」と仲田先生を強引に誘い、駅前の料理屋「寿限無」でタクシーを止めてもらいました。
するとどうしたことでしょう。「寿限無」の前には、静岡県私立幼稚園協会の相田芳久会長(焼津豊田幼稚園園長)ほか、焼津の私立幼稚園の面々がずらりと並んでいたのです。
私はてっきり、「マルガリヤ片岡が焼津に来ている。あいつは必ずカツオのヘソを食べるはずだ」との指名手配が流れ、網を張っていたのかと思いましたが、違いました。
焼津市私立幼稚園協会の園長会が、暑気払いを兼ねて開かれるということで、まったくの偶然でした。
しかし、こんな偶然は奇跡的だと、とにかく記念撮影をしました。前列左端が相田芳久先生で、その右が、自称「七色仮面」こと高田路久先生(暁幼稚園理事長)です。
この後、まどか幼稚園の橋ケ谷晃理事長、小川幼稚園の浅沼成行理事長らも到着し、私の顔を見てビックリしていました。まったく人生とは何が起こるかわからないものです。
それはそれとして肝心の「カツオのヘソ」です。日本のヘソと言えば群馬県渋川市(緯度経度で日本の中心にあることと雷の多発地帯であるゆえ)で、カツオのヘソといえば焼津市です。と言っても魚にヘソがあるわけはなく、それは心臓のことです。
フランス料理通の仲田先生は、「え!心臓なの?血なまぐさいんじゃない?堅いんじゃない?」と少々及び腰でしたが、一口食べると、「あ、こりゃ美味しい!」と目を輝かせました。
左が塩焼き(2串で370円)、右がフライ(3串にキャベツ付きで630円)です。ヘソシオのほかにヘソ味噌もあるはずなのですが、寿限無のメニューにはありませんでした。
焼き鳥レバーに似た食感ですが、それともまた違う苦み、歯ごたえがあり、通好みの旨さです。どのカツオにも心臓はあるはずですが、食べられるのは焼津だけ。それも限られた数店だけなので、きっと独特の保存法、調理法があるのだと思います。
「これでまた寿命が75日延びたわ」とすっかりヘソが気に入った仲田先生は、お土産まで作ってもらって焼津を後にしたのでした。
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